X’MAS CINETRIP / THE UMBRELLAS OF CHERBOURG / シェルブールの雨傘

フランス北西部、イギリス海峡に突き出たコタンタン半島先端に位置する港町、シェルブール=オクトヴィルを舞台にした『シェルブールの雨傘』をご紹介。

母が営む傘屋の娘、ジェヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と街の修理工ギィ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)は結婚を誓い合った恋人同士。毎日お互いを思いやり、未来を語り合っていた。そんな中、ギィのもとへ召集令状が届き、二人は離ればなれになってしまう。ジェヌヴィエーヴは妊娠しており、二人は手紙で連絡を取り合い子供の名前も決め、再び会える日を待ち望むのだが—。
舞台は1957年11月から1963年のクリスマスまでの6年間。戦争によって引き裂かれた二人の恋。クリスマス・イブ、降り頻る雪の中でのラストシーンはあまりにも切なく、それでいて人生のあり方、愛の行方をまっすぐに捉えている。カラフルでお洒落な衣装や町並みも素晴らしい。そして全てのセリフが歌曲形式で構成された当時としては大胆な表現方法が観るものにさらなる感動を与えてくれる。
フレンチミュージカル映画の名匠、ジャック・ドゥミの映像美と至上のマエストロ、ミシェル・ルグランの旋律に包まれた、美しくも切ない悲恋物語。フランスならではの哀愁感漂う永遠の名作。

■TRAILER・トレーラー

■MUSIC・音楽

512iKOB65fL数々の映画音楽を手掛けてきた事でも有名なフランスの作曲家にしてピアニスト、ミシェル・ルグランによる哀愁漂う美しい旋律とオーケストラによる素晴らしいサウンドトラック。ルグランはジャズ・ピアニストとしても素晴らしく、彼のアルバム「ジムノペディ~サティ/ピアノ作品集」はサティの新しい解釈としてあまりにも有名。劇中、静かに雨が降り出す始まりのシーンに寄りそうかのような”Générique”、ギィを駅で見送る悲しさを壮大なオーケストラで表現した”La gare”、徴兵から戻ったギィが職場に復帰した際、店で大げんかするシーンでは怒りをジャズのビッグ・バンド風に聴かせる”Le garage”、そして雪が降り頻るなか二人の切ない心を映し出した”Final”まで、一貫して甘く切ないサウンドが心を染め上げる。ジェヌヴィエーヴが歌う素晴らしい歌の数々は全てダニエル・リカーリが吹き替えで歌ったものである。

■LOCATION・ロケーション

シェルブール。映画の舞台となったシェルブールはフランスの北西部に位置する、イギリス海峡に突き出したコタンタン半島先端の港湾都市。現在はオクトヴィルと合併し、シェルブール=オクトヴィルの名称となっている。 シェルブールの雨傘店。港町にあるジェヌヴィエーヴの母親が営む雨傘店。トゥール・カレ通りの海に近い場所にある。現在はパッチワーク屋になっているが、”Les Parapluies de Cherbourg”と書かれた看板が掲げられている。 シェルブール駅。ジェヌヴィエーヴとギィが別れを悲しみながら、彼を見送る場面が撮影された場所。映画の中でも重要な場面であり、今も世界中から観光客が訪れる。

■TRIVIA・トリビア

★映画至上に残るラストシーンで、ギィとマドレーヌの子”フランソワ”として出演している可愛らしい男の子は、今作の音楽を担当したマエストロ、ミシェル・ルグランの実の息子が起用されている。

★東京・新宿のとある百貨店では、雨が降り始めると「シェルブールの雨傘」や「雨に唄えば」など、雨にちなんだBGMが流れる。BGMを合図にスタッフは濡れた傘を入れるビニール袋を入り口に準備するそうだ。

■DETAILS・作品詳細

作 品 名:The Umbrellas of Cherbourg/シェルブールの雨傘
公   開:1964年
制 作 国:フランス
上 映 時 間:91分
監   督:ジャック・ドゥミ
キ ャ ス ト:カトリーヌ・ドヌーヴ/ニーノ・カステルヌオーヴォ



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