CINETRIP : USA / BIG FISH / ビッグフィッシュ

映画に登場する幻の町「スペクター」が残る。アメリカ南部アラバマ州の片田舎、ウェトゥンプカを舞台にした「ビッグフィッシュ」をご紹介。

ジャーナリストのウィルは、幼い頃から父エドワードの人生における逸話を聞かされて育った。エドワードは自らの人生を面白おかしく語り、周囲を楽しませる人気者だった。しかし、成長するにつれ、おとぎ話のようなエピソードは作り話だったと気づき、距離を置くようになってしまう。ウィルの結婚式の日、いつものように自分の話を延々と語るエドワードに我慢できず、ついに衝突。それから長い間、口を聞くこともなかった。それから3年後、病気を患ったエドワードの容態が思わしくないことを知らされ、故郷へ戻ることに。死期が迫った父と久しぶりに会話したウィルは、父の本当の姿を知りたいと思う。そんななか、書斎で持ち物を整理していたウィルは、エドワードの真相につながる文書を見つける。それを手がかりに父の人生を追い始めるのだった。
エドワードの奇想天外な半生を描く回想シーンは、ティムバートン監督ならではのファンタジックな映像が魅力。巨人や魔女などユーモラスなキャラクターたちと、ジャケットにもなった水仙の花畑などの美しい映像で表現されている。ラストにはエドワードの作り話が、人生の楽しさ、素晴らしさを伝える父から息子へのエールだったと気づき、胸が熱くなる。親は子どもに希望を与える夢物語を語りたくなり、子どもは親の武勇伝を聴きたくなることだろう。(Text:Naomi kamikawa)

 

■TRAILER・トレーラー

■MUSIC・音楽

ティムバートン監督作品の常連である作曲家ダニー・エルフマンが全編を通して担当。本作の世界感を秀逸に表現したスコアに心揺さぶられる。また、オルタナティブ・ロックの中心的存在として不動の人気を誇るロックバンド、パール・ジャムがこの映画にインスパイヤされて書き下ろした『Man Of The Hour』を収録し話題に。エンディングに作品の余韻を感じるバラードとして印象的だ。そのほかバディ・ホリー、エルビス・プレスリーなど往年のロックスターや、ザ・オールマン・ブラザーズなど時代を超えて愛される名曲が花を添えている。

■LOCATION・ロケーション

作品に何度も登場するエドワードの故郷「アシュトン」のロケ地となったアラバマ州ウェトンプカの中心部。市民の集会やカーチェイスが繰り広げられ、エドワードが最愛の妻サンドラに買った白い柵を巡らせた家もここにある。

旅に出たエドワードが旧道を進み、迷い込む不思議な村「スペクター」。作品に登場する建物のセットは、私有地である小さな島内に今もそのまま残されているようだ。セットのほかにも、怪しげにまがりくねった木々のトンネルや靴が吊り下げられた入り口など、映画の世界感が健在。

 

■TRIVIA・トリビア

★ジョセフィーヌがエドワードの写真を撮るシーンで使っているカメラは、カルトレンジファインダーの「Leica M6」。1984年に製造されたドイツ製のフィルムカメラで、現在市場で手に入るのは中古品のみ。レトロな外観とスナップ写真に最適な機能から、これだけ一眼レフが普及しているなか愛好者も多い。

★エドワードが水仙の花畑でつけているネクタイはテイムバートン監督作品の『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のもの。映像ではあまりわからないが、ドンに殴られて倒れたエドワードが起き上がろうとするシーンにご注目。

★エドワードが仕事でアメリカ大陸中を走っていた車は、アメリカクライスラー社のダッジが販売している「チャージャー」。なかでも1966年に初めて作られた第一世代のものは大変貴重で、数百万は軽く超えるそうだ。

Dodge-Charger-1969-Front

 

 

 

 

 

※画像出典元:Wikipedia

■DETAILS・作品詳細

作 品 名:Big Fish/ビッグフィッシュ
公   開:2003年
制 作 国:アメリカ
上 映 時 間:125分
監   督:ティム・バートン
キ ャ ス ト:ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー/ビリー・クラダップ/マリオン・コティヤール

 

 

 



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